やさしい野菜の作り方

【初めての大根栽培!】植え付け時期・水やりから失敗しない連作のやり方を徹底解説!

大根栽培の特徴解説!時期・肥料の与え方から初心者でも失敗しない方法と注意点

初心者のための大根栽培の特徴

ダイコンは「アブラナ科」の作物であり、 みずみずしく、生でサラダにおススメの「夏大根」から、おでんやお鍋と言った煮込み料理向きの「冬大根」とそれぞれ個性があります。

サラダやたくあん、キムチカクテキのような漬物向きの大根だったら、シャキシャキした歯ごたえのある「夏大根。」

お鍋やおでんのような煮込み料理として使いたい場合は、ホクホクとした「冬大根」がおススメです。

「大根十耕」と言うように、ダイコンの栽培は、土を深く、そして丹念に耕して土をホクホクの柔らかい状態にすることが良いダイコンを作るコツ。

技術というより、どちらかと言えば「根気」と「丁寧さ」を求められる作物です。

しかし、大根は他の作物と比べて「肥料をあまり必要としない作物」ですので、肥料やりで頭を悩ますことはなく、種まきから発芽、間引き、水やり等、手順を守って作業すれば、初心者でも作りやすい野菜です。

初心者が失敗しないための大根栽培のコツ

失敗しないための栽培ポイントは2つ。

①石や固い粘土及び耕盤層などで根が分かれないよう、深くまで土を耕して、土を柔らかくする。

②多肥は厳禁!。

大根は、固い障害物に当たると、根を伸ばしていけるポイントを探してルート変更していきます。

すると、根別れが起こり、形が変形した「二股大根」になってしまいます。

よく、ビックリ動画やネタ番組なんかで、収穫した大根が人の足のように見える「セクシー大根」なんかが話題になったりしますが、これがその正体です。

また、肥料を与えすぎると巨大になるのですが、味は薄く、とっても水っぽい大根になってしまいます。

大根栽培時の肥料についての注意点

何度も言うように、ダイコンは肥料分をあまり必要としません。

逆に肥料が多すぎたり、即効性のある肥料だと、巨大で変形した大根になったり、巨大さ故に地中で割れて腐ってしまう可能性があります。

ボクも一度栽培に失敗したとき、普段の野菜栽培と同じように、元肥を与え、さらに追肥まで行った結果、巨大で形のいびつな「モンスター大根」になってしまいました。

食べられなくはないのですが、水っぽくて味がぼやけていたり、筋っぽくてまるで草の根を食べてるかのような美味しくない作物になってしまいます。

大根は肥料分が少ないと、養分を求めて下へ下へ根を伸ばしていく性質のある作物であり、その過程で長く太い大根に育っていくのです。

そのため、多肥にしてしまうと、養分を求めて根を下ろす必要がなくなるので、一部だけが異様に太くなって、イビツな大根になってしまいます。

ダイコンの栽培時期と初心者におススメの種まき時期

大根の栽培時期・栽培スケジュールは次のようになります。

1月 2月 3月 4月 5月 6月
夏大根種撒き
7月 8月 9月 10月 11月 12月
夏大根収穫 秋大根種撒き 秋大根収穫

大根は、種まきから収穫までの日数が「約60日~100日前後」で、比較的早く収穫出来る野菜です。

基本的には冷涼な気候を好みますが、発芽温度の幅が広く、初夏採り、秋採りが可能です。

大根栽培初心者におススメしたいのが「秋大根。」

秋撒きは、成長が始まる時期には気候も涼しくなり始め、虫の発生も少なくなりますし、生理障害にもなりにくいですので、手間がかかりにくいです。

大根栽培初心者のための失敗しない栽培マニュアル!肥料・土作り・水やり・保存方法解説

ダイコンの栽培の一連の流れ

ダイコンの栽培方法は、次のような流れになります。

①土作り。

②種まき。

③間引き。

④追肥(育ち具合を見て。)

⑤土寄せ。

⑥収穫。

大根栽培の土作りは「深く」耕すことがポイント

大根栽培するための土作りのポイントは、根が非常に深く伸びるので「深くに耕すこと」です。

深さの目安は大体「30㎝」ほど。

大根は養分を求めて、長く、深く地中に伸びていき、その過程で太く長く成長していく作物です。

なので、大根がより地中に向かって伸びて行きやすいように、深めに耕して行く必要があり、浅いと、地中の固い部分に阻まれて根を伸ばしていけなくなります。

そこで、土を耕していく過程で「石コロや土の塊が残らないように、出来るだけキレイに取り除いていきましょう。」

ダイコンの生長点である根の先端部分が障害物に触れると、根が分かれて又根になり、変形した大根になってしまいます。

細かなことですが、出来の7割を占める重要な作業ですので、丁寧に取り組みましょう。

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大根栽培時の元肥の与え方

以前にも野菜を栽培したことがある土壌ならば、元肥なしでそのまま植え付けてもらって結構です。

もし、今まで野菜を作ったことのない「更地」の状態から栽培をスタートさせる際は、1から土作りを行っていく必要があります。

いくら肥料が必要ないとはいえ、ガチガチの固い土壌のままだと作物は実りませんので、元肥を与えて土をフカフカの柔らかい状態に持っていくようにしましょう。

その際のポイントは、栽培期間を通じて、少しずつ肥料を効いてくるように「遅効性」の肥料を使うこと。

なので、肥料を施す際は即効性の高い化学肥料よりも、じんわり効いてくる「有機肥料」を使用し腐葉土」「米ぬか」「草木灰」「油粕」がおススメです。

「腐葉土」は土をフカフカに柔らかくしてくれる効果がありますし、「米ぬか」「草木灰」「油粕」は、作物が成長するために必要な「窒素・リン酸・カリ」の3要素を含んでいますので、これで充分です。

土作りは、混ぜ込んだ元肥が土に馴染むための時間を考慮して、植え付け前の2か月前には作るようにしてください。

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大根栽培の畝作りと株間について

土を耕したら「畝」を作っていきます。

大根栽培の畝のベストサイズは「畝幅80cm~90cm」「高さ10㎝~15㎝」がベストで、もし土壌が粘土質の場合はもう少し高めの「20cm以上」がおススメです。

そして畝以上に大事なのが「株間の広さ」です。

大根は株間が広すぎても、割れの原因となりますし、狭すぎてもぶつかりあって、栄養の取り合いとなりますので「30cm」の広さがベストだと思います。

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種まきで失敗しない大根栽培初心者のためのコツ!

ダイコンの種は畑に直播きし、1ヶ所に3粒ほど点撒きしていきます。

実は大根栽培で一番大事なポイントと言っても過言でない作業が「鎮圧。」

なので、軽く土をかぶせたら、種が浮いてこないように、ギューっと力いっぱい押しつけて種が浮いてこないようにしましょう。

ボクの場合は「クワ」でしっかりと種を押し付けて鎮圧して土と密着させています。

この鎮圧がしっかり行われていないと、根を下ろしたとき、種が根に押されて土から離れ、根が乾燥して痛んでしまい、ダメになってしまいます。

大根を美味しく作るコツは「根を長く伸ばさせること」で、種がしっかり土に鎮圧させることで、大根が安心して土に根を下ろし、深く長く伸ばして行けるわけです。

最後に鎮圧した種に土を被せ、水を掛けてあげましょう。

大根の間引きのやり方について

「間引き」とは、健全に育つ株を残す作業です。

大根の間引き作業は「2回」に分けて行い、1回目の間引きは「本葉が2枚の頃」そして2回目の間引きは「本葉が5、6枚」に育ったころに行います。

問題は「どの株を残すか?」であり、判断基準として「虫食いがある」とか「葉が変色している」などなどあります。

ですが、1回目の間引きを行う際の大原則は「先に大きく育っているものを間引く」です。

と、言うのも、先行して大きく育った株は、その株だけ集中的に養分を吸収したため、残して置いても、害虫のターゲットにされたり、ヒョロっと伸びた分、風に倒されやすく、かつ病気になりがちで、他の健全な株にも蔓延させてしまう可能性が強いですので、間引く必要があるのです。

尚、間引く時はハサミを利用して、地際で株を切ります。

引き抜くと、残した株の根を痛めることがありますので注意してください。

間引き2回目では、本葉5、6枚の頃に行い、1本立ちにします。

2回目の間引きのポイントは「葉の色が黒っぽく濃く、葉が地面と水平に広がっているもの」をターゲットとして絞り込みます。

と、言うのも、葉が広がっているものは、根がまっすぐに伸びない可能性があるからです。

良い育ち方をしている大根の条件は、葉があまり開かず、上に向かって立っているものや、葉の色が淡い緑色で、1枚1枚の葉が左右対称(シンメトリー)に開いています。

大根栽培時の追肥のやり方について

大根栽培では基本、追肥は行いません。

もし行うとすれば、2回目の間引きのときまでに、葉数が「5枚未満」と少なかったりと、一定期間内での成長が遅れている場合に限り行います。

大根は「カリ分」を多く必要とする野菜ですので「草木灰」を使用することをおススメします。

追肥をしたら、畝を少し耕してして土寄せをします。

耕すことで、土中の空気や水の通りが良くなって根が発達し、土寄せをすることで、曲がったりするのを防ぐ効果があります。

大根栽培の失敗しない水やり

ダイコンの種を播いてから発芽までは、土壌が乾燥しないように気を付ける必要があります。

なので、発芽までの期間は毎日水を与え、水切れに注意しましょう。

発芽後は、発芽までとは逆に、多湿にならないように気を付ける必要があります。

発芽前のような毎日水やりを行う必要はなく、土壌が乾燥していることに気が付いたら水を与える感じで結構です。

畑の土をよく観察し、乾いてきたらしっかりと水を与えるようにしましょう。

種を鎮圧して土を掛けた後、その上にボクは「木クズ」を振りかけています。

木クズは土壌の「通気性・保水性」を保つ「マルチング」の役割を果たすうえに、時間の経過と共に発酵して土に還り、養分となるので一石二鳥でおススメです。

収穫

大根は、種まきから60日〜100日前後が収穫期です。

収穫時期が近くなると、外葉が垂れ下がり、中央の葉が開いてきたら収穫適期のサインです。

収穫の際は、茎の根元の部分と首を持ち、真っ直ぐ上に引き抜くようにして収穫します。

尚、収穫適期を過ぎると、ダイコンの中に「ス」が入ったり、割れたりすることがあるため、収穫時期を逃さないように気をつけましょう。

大根保存する際のおススメの方法

大根を保存する場合のおススメは、日当たりの良い場所に棒掛けにしての「天日干し」です。

画像のように棒掛けにして干しておくと、余分な水分が抜けて長期保存が効くだけでなく、旨味・栄養素が凝縮されていくので特におススメです。

大根栽培のトラブル・生育不良について「大きくならない」「割れる」「連作障害対策」など

二股の大根になってしまうのを防ぐには?

根の成長点が、石コロや固い障害物等に接触した場合に起こります。

また、未熟な堆肥や高い濃度の化学肥料を施した際にも見受けられる現象です。

大根に根は、ちょっと固い障害物に当たるとすぐに根を分決させて2股になってしまいます。

なので、土作りの際には、土壌を深めに耕し、耕盤層や粘土層があればそれを砕いて、地中の石やゴミ、草や野菜の残渣などの障害物を取り除く必要があります。

そして堆肥は必ず完熟のものを施用し、化学肥料のような効能の強い肥料ではなく、ゆっくりジワジワ効いてくる「有機肥料」がおススメです。

栽培した大根が太くならない原因とは?

せっかく一生懸命お世話したのに太くならず、細いままなのは一体何が原因なのでしょうか?。

大根が太くならない原因は考えられる上で5つあります。

1点目は「耕し方が足りていない・深さが不足している」ことです。

大根栽培は「土の耕し方」で、出来の7割を決めるほど大事な工程です。

大根は奥に根を伸ばしていく過程で太くなっていくので、耕土の深さが足りず、浅いままだと、根を奥まで伸ばしていけないため、太くなれないのです。

なので、畑を十分に耕し、最低でも「30㎝」位は深く耕す必要があります。

2点目は「日照不足」が挙げられます。

ダイコンは日当たりのよい場所を好むため、日当たりがよくないと、葉の生長が悪くなります。

3点目は「肥料不足」です。

確かに大根は肥料をそんなに必要としない作物ですが、一切必要ないというわけではありません。

野菜として成長していくための最低限の栄養は必要なので、1から畑作りを行った際は、元肥として「腐葉土」「草木灰」「米ぬか」「油粕」か「苦土石灰」を土に混ぜて成長していくためのベースを作ってあげます。

4点目は「株間が狭く、混雑している」ことが挙げられます。

ダイコンの株間が狭いと、ダイコンは大きくなろうとしても、隣のダイコンとぶつかり合って育っていけなくなってしまいます。

広すぎても問題になりますが、最低でも「株間は30㎝」は、ほしいところです。

最後の5点目は「収穫が早過ぎる」こと。

初心者の方は、収穫が待ちどうしくなってしまうがために、土から大根が顔を出してきたら、ついつい早く収穫したくなります。

しかし、ダイコンは生長期間の終盤に、ラストスパートをかけて根が肥大していきます。

そのため、ダイコンが土から顔を出してすぐはまだ収穫するには時期尚早です。

ダイコンは、葉が横に広がってきたら、根の肥大が終わった合図です。

栽培した大根にすが入る原因とは?

「すが入る」とは、切ってみたときに中がスカスカになってスポンジ状になっているものです。

これは、成長過程で、栄養供給が追い付かず、栄養が行き届かなかった部分の細胞や組織が老化してすき間が出来てしまうからです。

ザックリ説明すると「熟し過ぎる」ということです。

これは主に「収穫が遅れたこと」が原因です。

ダイコンは収穫のタイミングが遅れると「す」が入ってしまって食感が落ちてしまいますので、収穫のタイミングには注意しましょう。

すが入っているかどうかは外葉を千切ってみて葉柄の断面に空洞が出来ているかどうかで判断できます。

もう一つの原因が、葉に多くの水分を取られたことによる「根の水分不足」も考えられます。

対策としては「葉の付いた大根は最初に葉を切り落としてしまうことです。」

そうすれば葉から水分が抜けることが少なくなり、スが入りにくくなります。

買ってきた大根でも、葉のついたままの大根をそのまま放置していると、葉からどんどん水分が抜けてしまい、結果根も水分が抜けてスカスカとなってしまいます。

収穫した大根が割れている原因とは?

ダイコンを栽培していると、肩の部分や根の部分に割れができることがあります。

大根に割れ目が入る原因として考えられるのは2つ。

1つは「肥料過多。」

そして2つ目が「高温による急激な土壌の乾燥」です。

何度も言うように、大根は基本的に肥料をあまり必要としない作物です。

そのため、肥料が多過ぎると、細胞の生長のバランスが悪くなり、亀裂が入ったり割れたりしますし、土の中の肥料濃度が濃くなると、ダイコンの表面の水分が奪われ硬くなります。

なので、夏野菜など、一度作物を栽培したことのある土壌であるのならば、元肥は控えめにして、生長の様子を見ながら追肥をするのが基本です。

また、多湿気味だった土壌が急に乾燥したような場合にも発生します。

特に真夏日が続き、降雨量が少ない年などに多く見受けられるので、急激な乾燥を避けるためにも、土の状態を逐一チェックして、乾燥してるようなら水を与えるようにしてください。

大根の連作障害対策・コンパニオンプランツについて

ダイコンは、連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を2〜3年あけるようにし、連作を避けるようにしましょう。

特に大根が属するアブラナ科の作物は連作障害を起こしやすい野菜ですので、マメなローテーションをおススメします。

また、アブラナ科野菜のダイコンには「モンシロチョウ」や「コナガ」の幼虫が寄生して葉を食害します。

そこで「コンパニオンプランツ」として、これらが嫌うキク科の野菜(シュンギク、レタスなど)やセリ科の野菜(ニンジンなど)を近くに植えることで、害虫がつくのを防ぐ効果がありますのでおススメです。

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まとめ

大根は「深く・柔らかく・障害物の排除」を徹底して土作りを行うことで、成功率が格段にアップします。

また、養分を追い求めていく大根の行動が、美味しく健康な作物となる要因になっていくので、多肥にして甘やかして育ててしまうと、それ以上養分を追い求めようとする気概を無くしてしまうので、多少「ハングリー精神」を宿らせることも大事です。

これは大根だけに限った話ではないのですが、野菜というのは、少ない養分だからこそ、作物が栄養をトコトン貪欲に吸収しようとしますし、少ない養分だからこそ、一度吸収した栄養を逃さないように体内に蓄積するようになって、栄養がギューっと作物の中で濃縮され、栄養満点で味の濃い野菜となるのです。

ついつい親心から、たくさんの肥料を与えて可愛がりたくなる気持ちもわかりますが、野菜にとって「甘えは厳禁」です。

多少厳しい環境に置くからこそ、作物自身「生き延びる力」を養おうとしますので、それが美味しい野菜を作る肝となります。

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