やさしい野菜の作り方

【ネギ栽培のやり方とコツ】おススメの肥料・土寄せ・連作障害・水やり・病気対策解説

Contents

【ネギ栽培の種まきから収穫までの手順】土作り・植え付け・育苗のやり方とコツ

長ネギの栽培時期とスケジュール

長ネギは、春撒きと秋撒きの2パターンがあります。

春まきは「春に種を撒いて、夏に苗を植え付け、冬収穫。」

秋撒きは「秋に種を撒いて、春に苗を植え付け、夏収穫。」

1月 2月 3月 4月 5月 6月
春種撒き 秋撒き定植
7月 8月 9月 10月 11月 12月
春撒き定植 秋撒き収穫 秋種撒き 春撒き収穫

これらを組み合わせれば年中収穫することが出来ます。

長ネギの栽培方法と流れ

長ネギの栽培方法は、次のような流れになります。

1・土作り。

2・種まき

3・定植。

4・土寄せ・追肥

5・収穫。

栽培する上で一番肝心なポイントは「土寄せ・追肥。」

ここがしっかり出来ていないと、ネギの一番美味しい部分の「白鞘部」が育ちませんので、土寄せはしっかり行いましょう。

ネギ栽培のための土作り

長ネギの栽培には玉ねぎ同様、種をまいて苗を育てるための「苗床」と、苗床で育った苗からネギに育てるための「栽培畑」の2つを作る必要があります。

苗床は、幅50㎝~60cm、高さ10㎝で、表面を平にならしておき、堆肥をすき込んで、種まき時には撒き溝を付けていきます。

栽培畑は、高さ15cm~20㎝、幅1mの畝を作ります。

長ネギは過湿に弱い作物です、そのため水はけの良い場所を選ぶか、どうしても水はけの悪い土地の場合は、意識して通常より高めの畝を作るようにしてください。

長ネギ種まきのやり方

種撒きは苗床に「条間15cm」でまき溝をつけ「1〜2cm間隔で条播き」に撒いていきます。

撒いたら軽く覆土して鎮圧し、たっぷりと水をやります。

鎮圧するときはクワなどで体重をかけ、しっかり押し付けるようにしてください。

鎮圧がしっかり出来ていないと、根が地中から浮いてしまい、浮いた根が乾燥してダメになってしまいます。

育苗と間引きのやり方

種まきから大体1週間ほどでネギは発芽します。

おおよそ10㎝ほどまで成長したら、混み合ったところを間引いて最終株間3cmにし、20cmを目安に育ててきます。

これ以上狭いと、通気性が悪くなり、栄養の取り合いで細い苗になってしまうので、狭い株間を見つけたら間引いて間隔を広げてあげてください。

【苗の定植コツ】病気・過湿・過乾燥から守るおススメの植え付け方

苗床で長さ20㎝、鉛筆サイズの太さまで成長したら、栽培畑の畝に深さ15~20㎝の溝を掘ります。

畝に溝を掘ったら、苗を斜めに立てかけるように置いておきます。

立てかけたら「根が隠れる程度に」土を掛けていきます。

その1か月後、しっかり根付いて葉が来たら伸び出してきたら、さらに溝に土を落とし入れ、成長に合わせて4段階に分けて土を被せていきます。

植え付けのポイントは2つ。

1・株間を狭くすること。

ネギは株間を狭くして、寄せ植えした方が、お互いに助け合うために生育がよくなるので、株と株の間は5cmほどに狭めて密植にします。

2・植え付け時に半熟堆肥やワラを根元に掛ける。

植え付けるときに、根元に半熟堆肥やワラを掛けてあげることで通気性が良くなり、アブラムシや赤さび病を防止することが出来ます。

ネギの土寄せと追肥のやり方について

土寄せとは、伸びた白鞘部に土を掛けて日光を遮る作業のことで、基本的に追肥と同時に行い、土寄せは4回、追肥は3回行います。

やり方は、畝の肩の土に追肥を施して、よく混ぜ込んで土寄せします。

①:植え付けから1か月後、植え付けたときの堆肥分が分解されて、土が減っていくので、減った分だけ土を根元にかけてあげます。

②:①から1か月後、②の土に追肥を行って掛けてあげる。

③:②からさらに1か月後、③の土に追肥して掛けてあげる。

④:追肥不要で土寄せのみ。

ただ、④の土寄せ以降も、風雨によって土が減ることもありますので、随時チェックして、白葉鞘が露出していたら、マメに土を掛けてあげるようにしてください。

ネギ坊主はこまめに取る

ネギは成長を続けると、頂点に花のつぼみである「ネギ坊主」が出てきます。

ネギ坊主はほおっておくと、栄養がつぼみに取られて生育の妨げになるので、マメに摘み取るようにしてください。

収穫

緑葉の成長が止まって、おおよそ40日後あたりが収穫適期となります。

収穫するときはスコップで掘り起こし、根ごと抜き取ります。

収穫したら、根を切り落としておきます。

もし、自家採種に挑戦してみたい場合は、良い出来と思われるものを2,3本選抜し、収穫せず植え付けたままネギ坊主を育てて開花させていきます。

すると、いずれ開花し、開花した花から種を採取することが出来ます。

【ネギ栽培に必要な肥料について】家庭菜園でも簡単に作れる「ボカシ肥」とは?

家庭菜園でも簡単にできる「ボカシ肥」の作り方と使い方

ボクはネギの元肥・追肥に「ボカシ肥」を使っています。

ボカシ肥の中身は「油粕(豚糞・鶏糞でも可)米ぬか・もみ殻くん・土」です。

ネギは「茎」を育てて食べる野菜ですので、そのためには「窒素分」を多めに含んでいる鶏糞(油かす)を多めに配合しています。

他にも米ぬかは堆肥の発酵を促して、栄養の吸収率を促進させ、もみ殻くんは「カリ分」を多く含んでいますので根張りが良くなります。

作り方は、上記の材料をよく混ぜ込んで、1か月ほど日当りの良い場所において発酵させるだけなので、家庭菜園でも簡単に作ることが出来ます。

ボカシ肥を元肥として入れる際は、苗床は種まきの2週間前栽培畑は苗の植え付けの3週間前から「1坪(3.3㎡)当たり10キロ。」辺り土に混ぜ込んで使います。

そして追肥として入れる場合は「土寄せ」と一緒に1mあたり1握りあたり撒いて行っています。

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土寄せで失敗しない、腐らせないためのポイントとコツ

土寄せのやり方を間違えると腐る原因になります

このとき、長ネギの分決部に土が入ってしまうと、生育が極端に悪くなったり、腐敗することがあるため、土寄せは常に分けつ部の4〜5cm下までにします。

ネギはデリケートな作物ですので、ちょっとこの辺りは丁寧に行うようにしましょう。

また、品質の高いネギを育てるために出来るだけ「草取り」も行ってあげてください。

ネギはとにかく雑草に弱い作物なので、土寄せを行うときのついでに除草してあげてください。

過度な水やりはNG!ネギ栽培の失敗しない水やりのポイントについて

水やりは土が乾いたときだけで良い

ネギは乾燥には強いですが、過湿には弱い野菜です。

そのため、土が湿った状態が続くと根腐りしてしまうので、水のやり過ぎには注意しましょう。

ネギは決まった日時に行うのではなく、その日の気温や風通しなどの影響によって土が乾くタイミングが違ってきますので、土がガラガラに乾く日が何日か続いてるなと思ったときだけ水を掛けてあげるようにしてください。

ネギの連作障害と品質を守るためのポイントについて

どんな作物でも連作障害は気にした方が良い!品質を守るためにはマメな「輪作」を

基本的にネギは連作障害が出にくいため、同じ場所での連作が可能です。

ただし「出にくい」と言うだけであって「完全に出ない」というわけではありません。

どんな野菜でも、同じ土壌で何年も続けて連作していると、かたより栄養や微生物の種類も偏り、どこかで野菜の生育不全が見えてくることもあります。

そのため、品質維持を考慮するなら、数年おきに栽培場所をローテーションする「輪作」をおススメします。

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ネギの病気「赤さび病」を防ぐ土作りのポイントについて

ネギの病気「赤さび病」について

赤さび病は、鉄さびに似たオレンジ色の斑点が点々と葉につくネギの代表的な病気です。

原因は「低温・多湿」が続いたことによる「カビ」による病気で、梅雨時期の「6~7月」もしくは天気が変わりやすく、気温の変化も激しい「10月頃」に発生しやすい病気です。

赤さび病を予防する失敗しない土作りのコツ

対策としては「発病株」を抜き取ることなのですが、これは地中の通気性・水はけが滞っていることが主な原因です。

栽培畑が浅堀りだと、地中まで酸素が行き渡らず、水や肥料も地中まで浸透して行かないため、浅いポイントで溜ってしまい、カビやすくなるのです。

なので、出来るだけ深めに耕し、地中の奥深くまで水や空気が行き渡るようにしましょう。

ネギはどの野菜とも相性抜群!野菜栽培の成功率を格段に上げるおススメのコンパニオンプランツ

ネギはコンパニオンプランツとして相性抜群の野菜

ネギ栽培は、ただ単に食べるためだけではなく、他の野菜栽培を行う上でもメリットがあります。

と言うのもネギは、根から「抗菌物質」を出し、根に共生する微生物の働きで、野菜に害を与える微生物が減り、病気の出にくい畑作りが可能になるのです。

また、他の野菜との相性も良く、コンパニオンプランツとして選択するには最高の野菜です。

例えば「ナス科」の作物である「ナス」「トマト」の苗と一緒に植えると青枯れ病などを防ぐことが出来ます。

まさに野菜界の「ムードメーカー」とも言った存在です。

ネギ栽培のおススメのコンパニオンプランツ

ネギはどの野菜とも相性が良く、コンパニオンプランツとして選択するには最良の作物です。

そこで、ネギと一緒に栽培することで、特に良く育つ野菜をご紹介していきます。

・トマト・ナス・キュウリ。

ネギ科植物の根に共生する拮抗菌が「青枯病」「立枯病」の病原菌を抑える。

特にキュウリの場合は代表的な土壌病害「つる割病」を防ぐのに一役買ってくれます。

・ホウレンソウ。

葉ネギがホウレンソウの硝酸を減らし、えぐみが少なく甘くなり、ネギの根に共生する拮抗菌が、特定の病原菌を抑える。

まとめ

これから家庭菜園を始めてみようと計画されてたら、ぜひネギ栽培から始めてみることをおススメします。

いきなりトマトやキャベツのように難易度の高い野菜に取り組んでみるのも良いのですが、やはり「土にも野菜栽培の成功経験を積ませてあげたい」のです。

と、言うのも、これから家庭菜園を始める土壌は、これまで一度も畑を作ったことのない未開拓の土壌であることが大半だと思います。

一度も畑を作ったことがない土壌ということは「その土自体も野菜を育てた経験がない」ということであり、微生物の数も少なく、栄養も不十分な未成熟の土の状態です。

ネギは基本的に荒地でも育ちます。

なので、畑を開墾したばかりの未熟な土壌でも成功率は高く、その上ネギを栽培することで、ネギの根から分泌した抗菌物質や微生物の働きで土壌がグンと良くなります。

すると、後々難易度の高い野菜栽培も上手く行く可能性が高まるわけです。

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