知っておきたい野菜作りの基本

【野菜が育たない原因は何?】家庭菜園での失敗を解決するカンタン畑作りの見直し方

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【育たない野菜原因①】畑の土の耕し方が不十分で深さが足りていない

原因①「畑の耕し方が浅すぎる」

一番手っ取り早く改善する方法として、以前の耕し方より意識して深めに耕してみてください。

それまで浅堀りしかしてこなかった場合、意識して深めに土を耕してみることで、かなり違いがハッキリしてきます。

土を深めに耕すことで、根が長く・太く伸び、より作物へ供給する養分の量が増えてくるのです。

しかし耕し方が浅すぎると、地中の固い層で根の伸びがさえぎられ、充分な栄養を吸収できずに作物が小ぶりになってしまうことが考えられます。

特にニンジン・ダイコン・ゴボウ・サツマイモのような「根菜類」なんかは顕著に現れます。

ボクも経験があるのですが、浅く耕した畑に根菜を栽培してみたところ、収穫された作物は、妙に細かったり、短かったりと、バラつきの多い出来となってしまいました。

画像のニンジンは、左が10㎝程度の浅堀りの畑で栽培したニンジンと、右が20cm以上深く耕した畑で栽培したニンジンです。

なので畑を耕す際は、最低でも「20cm以上。」

目安としては、シャベルの剣先が丸々入るぐらいの深さが欲しいところです。

畑の耕し方が浅いと野菜が腐る原因にもつながります

耕し方が浅すぎると「空気・水・肥料」が浸透し辛く、固い地層で溜って、腐る原因となってしまうのです。

基本的に野菜は水はけと通気性の悪い状態を嫌います。

これを深く耕すことで、空気と水と肥料が地中奥深くまで浸透し、根も深くまで伸びていけるようになります。

畑が水はけの悪い土壌の場合は畝の高さで水はけを調整する

もし、雨が降って、何日も水たまりが残ってしまう土壌であれば、その土壌は水はけが悪い証拠。

水はけが悪いと、根が常に水浸し状態になってしまうので、これも腐る原因となってしまいます。

なので、水はけが悪い土壌だと思った場合は「意識して畝を高く作る」ことで改善されます。

畝を高くすると、風当たりが良くなって水も下に流れ落ちていくので、早く土が乾いていきます。

通常の畝は「10cm~15cm」の高さが平均なのですが、水はけが悪い土壌では、これより少し高めの「20㎝以上」に設定することがおススメです。

逆に、大雨が降り続いているのに、水溜りが出来ないか、出来てもその日のうちに乾いてしまう場合は、土壌が「砂質」なので、水分をキープするために逆に畝を低く設定します。

原因②土壌の酸性分が強いと野菜が育ちにくい

基本的に野菜は酸性分が強いと野菜が良く育ちません。

それまで農地を営んだことのない土壌や、長く放置されてきた土壌というのは、降雨にさらされ続けたことで、大概が強い酸性分を含んでいます。

酸性分が強い土壌には「ヨモギ・ねこじゃらし」なんかが多く、長く放置されてきた土地にはよく群生していますので、すぐにわかります。

そのような土壌で初めて畑作りを行った場合、酸性分が生育を阻害して良く育たないことがあるのです。

なので、初期の畑作りの段階で、この酸性分を中和してあげる必要があります。

土壌の酸性分を中和するには「草木灰」「カキ殻」がおススメ

土壌の酸性分を中和するためにおススメしたいのが「草木灰」「カキ殻粉末」です。

この2つは「アルカリ分」が強く、土壌の酸性を中和してくれますし、特にカキ殻粉末は「ミネラル・アミノ酸」が豊富に含まれていますのでおススメです。

これらを耕した土に多めに混ぜ込んであげることで、だいぶ土壌の酸性が中和されてきます。

一番手っ取り早く、確実に中和する方法として「苦土石灰(くどせっかい)」を撒くという方法があるのですが、苦土石灰は長く使い続けると成分が地中に溜り、徐々に土が固くなっていくので、有機栽培にこだわりたいという場合にはおススメしません。

【育たない野菜原因②】植え付け・間引きがちゃんと出来ていない

原因①植え付け時期がズレている

野菜には「適切な植え付け時期」があり、基本的に野菜は「極端に暑い環境」や「極端に寒い環境」が苦手です。

大概の野菜は地温が下がり始め、涼しくなってきた「秋ごろ」や、地温が上がり暖かくなり始めた「春ごろ」に植え付ける野菜が多いです。

なので、地温が高い真夏に植え付けてしまうと、熱で種や苗が腐ってしまったり、低い冬に植え付けると、寒さで野菜は休眠に入りますので、栄養を満足に吸収出来ず、小さいままになっていたりします。

原因②撒いた種の量が少なすぎて発芽量が低い

種まきをしても、全ての種が発芽するわけではありません。

例えば、白菜を30株作りたいからと言って、種を30粒撒いたとしても、そこからちゃんと発芽するのは、せいぜい「15,6」よくて「22,3」と言った具合です。

そしてそこからちゃんと白菜として育ち切るまでには、各々の生育ぶりや、その年の自然環境、さらに野生動物による食害も加味すれば、さらに少なくなります。

種まきは育てたい株の数よりも多くの種をまくのが基本です。

ですので、種を撒くときは、予定数の倍の数を撒くつもりで行いましょう。

原因③間引きがちゃんと行われていない

「間引き」とは種をまき、たくさん生えた新芽の中から、生命力が強い(生長が早く、太い)ものを選び、それ以外は土から引き抜く作業のことをいいます。

また、芽がある程度育ってきたら、ギュウギュウ詰めにならないように、植え替えして、ある程度間隔を広げてあげることも間引きの大切な工程です。

これを怠ると、互いに栄養の奪いあいになって共倒れとなったり、密集することによって、すき間が狭く通気性が悪くなったり、隣接する苗の葉が覆い被さって日光が当たらなくなってしまいます。

野菜も人間と同じで「適切な距離感」が必要です。

ギュウギュウ詰めのままにすると人間同様ストレスを感じるのです。

葉物野菜は葉の広がりを計算して間引きする

大概の葉物野菜は、育ってくると「外葉」を大きく広げていきます。

特に「白菜」の外葉を広げる範囲は広く、周囲30cm以上に渡って葉を広げていきます。

しかし、株間が10㎝程度しか間隔がなかったら、隣接する外葉同士が重なり合い、どちらか一方の葉に日光が当たらなくなって、葉が育たなかったり、黄色く変色してしまったりします。

なので、葉物野菜を間引いて植え替えするときは、将来の葉の広がりを計算して、あらかじめ株間を広く取るようにしてください。

トマトやナスなどの実物野菜は「頂目・脇芽」をマメに取り除く

トマトやナスのような、実物野菜が小さくしか育たないという場合は「頂芽」をマメに取り除くことで、実に栄養が行き渡るようになります。

と、言うのも、茎やツルに実を付ける野菜の場合は「頂芽優先(とうがゆうせん)」と言って、栄養が行き渡る優先順位があります。

特にトマトやナスの場合は、茎を上へ上へと伸ばそうとする習性があり、その頂点である「頂芽」に栄養が最優先で回されます。

そうなると、肝心の実に栄養が行き渡らなくなるので、頂芽を取り除きます。

頂芽が取り除かれれると、今度は側面から生えている「脇芽」が新しい頂芽となるので、それも合わせて取り除いていきます。

こうすると、実に優先的に栄養が行き渡るようになります。

【育たない野菜原因③】堆肥の使い方と選択の仕方を間違えている

堆肥の選択を間違えている

これから未開墾の土壌に新しく畑を開墾する場合「土をフカフカに柔らかくする」「野菜の栄養となる肥料を与える」の2ステップが必要となります。

その2ステップを行うために使うのが「堆肥」となるわけですが、堆肥と一言で言っても種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。

例えば「土をフカフカにする効果はあるけど栄養になる肥料分が少ない」「栄養になる肥料分は多いけど、土をフカフカにする効果がない」など効果も特性も違うのです。

野菜は「フカフカの柔らかい土で育ちやすい環境」+「身体を構成していくための肥料分」の2つが揃って初めて育ちます。

ですので、どちらか一方の効果しか持たない堆肥だけ使っても、野菜はちゃんと育ちません。

自分が今使おうとしている堆肥にはどんな特性があるのか?」をキチンと把握することが大事です。

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野菜には「肥料いる野菜」「肥料のいらない野菜」もある

「肥料の与え方の間違い」も野菜が腐ったり、小さくなったりする大きな原因の1つです。

例えば「ニンニク」「玉ねぎ」「トマト」「ナス」のような実を大きくしたい野菜は肥料を多く与える必要があり、さらに追加で肥料を与える「追肥」まで行います。

ですので、そういう野菜に肥料が少ないと小ぶりな野菜になってしまいます。

逆に「ゴボウ」「ニンジン」「ダイコン」のような「根菜」などは、ほとんど肥料を必要としません。

そういう野菜に肥料を多めに与えてしまうと、地中で腐ったり、栄養過多で実割れしたりします。

野菜には「肥料を多く与えた方が良い野菜」もあれば「肥料をほとんど必要としない野菜」もあるということを覚えておいてください。

堆肥は「発酵させて使うもの」

堆肥は「発酵させてから」使わないと効果がありません。

特に「落ち葉・雑草・稲わら・生ゴミ」なんかは発酵して「腐葉土」に変化して初めて堆肥として効果を発揮していきます。

化学肥料は、野菜の根が直接栄養を吸収できるように人工的に作られているので、そのまま施しても効果があるのですが、有機肥料の場合は勝手が違います。

基本的に野菜の根は肥料から直接栄養を吸収することは出来ず、野菜の根に寄生した「微生物」が有機物を分解して養分に変換し、根に送ることで初めて吸収できるのです。

なので、未発酵の有機肥料をそのまま撒いても、微生物が分解し切れなかったり、分解出来たとしても、時間がとても掛かるので、野菜の生育のピークを過ぎてしまう可能性が高いのです。

なので、有機肥料を使う際は必ず「発酵させて」微生物が分解しやすい段階にして施すようにしてあげましょう。

【育たない野菜の原因③】水やりのやり方を間違うと腐りの原因となってしまいます。

水やりの必要な野菜と必要としない野菜がある

野菜栽培初心者のうちは「野菜って植物なんだから、水をたくさんあげないと」と考えがちになり、ついついジャブジャブ掛けてしまいがちになりそうですよね。

実は野菜には「水をたくさん必要とする野菜」と「そうじゃない野菜」というのがあり、ここを間違えても野菜が腐る・小さくなるの原因につながってしまいます。

例えば「ニンニク」「玉ねぎ」「ラッキョウ」「ダイコン」「ジャガイモ」「ニンジン」などは「乾い土壌を好む野菜」ですので、水をほとんど必要としません。

そんな乾いた土壌を好む野菜にジャブジャブ水を与えてしまうと、地中で腐ったり、特にダイコン・ニンジンなどは奇形になってしまう恐れがあります。

経験則上、地中で育つ野菜はあまり水を必要としないみたいです。

逆に「白菜」「キャベツ」「レタス」のような「葉物野菜」なんかは、多く水分を必要とし、特に「白菜」「レタス」なんかは、毎朝必ず水やりを行います。

【育たない野菜の原因④】家庭菜園で虫食い被害に遭ってしまう原因とは?

土壌の窒素分が強すぎる

虫食い被害は「土壌の窒素分」が強すぎることで、拡大する恐れがあります。

窒素は「動物性堆肥」に多く含まれ、特に「鶏糞」なんかは化学肥料並みの強さですので、入れすぎると、アッサリ窒素過多の状態になってしまいます。

窒素は野菜の身体作りを行う一番大事な要素なのですが、これが多すぎると、野菜の身体の中に「大量のアミノ酸」が分泌されることになり「アブラムシ」が大量発生する可能性が高くなります。

しかも、アブラムシはその体内から「甘い体液」を分泌しますので、その体液に「アリ」が群がってきます。

なので、窒素が強すぎると「アブラムシ」と「アリ」のWで総攻撃を受けることになってしまうのです。

1種目だけ集中して作ってしまうと虫食い被害に遭いやすい

どうしても初めのうちは「1種目だけを集中して作ってしまいがち」です。

1種目だけを集中して作ってしまうと、その野菜に寄生する特定の害虫が集まりやすいので、全滅のリスクが高くなりやすいのです。

ですので、1種目だけを集中して作るのではなく、少量で良いですので「多種目を栽培してみる」ことをおススメします。

多種目を栽培することで、害虫が寄ってきても、近くにその害虫が苦手とする成分を分泌する作物が近くで栽培されていたら、害虫は寄り付きにくくなるのです。

とくに「ネギ」は多くの野菜と相性が良く、根から抗菌物質を分泌するので、野菜を病気から守り、害虫も寄り付きにくくなるのでおススメです。

こういう「コンパニオンプラン」を意識して、相性の良い作物同士を近くで栽培することで、互いに助けあうwin-win の関係を保つことが出来ます。

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根菜をネズミやモグラから守るおススメの方法

ダイコン・玉ねぎ・ゴボウ・ニンニクなどの「根菜類」は、ネズミやモグラの食害を受けやすい作物です。

ボクも、収穫した根菜が冬眠前のネズミなどに食い荒らされる被害をよく受けましたが、こんなとき「トウガラシを地中に埋めて置く」ことがおススメです。

トウガラシを埋めておくと「カプサイシン」が分泌され、ネズミやモグラは嫌がります。

苗を植え付けたとき、一緒に埋めておくか、ネズミやモグラは直径数センチの穴を地表に開けて出入口にしていますので、その穴に入れておくのがおススメです。

まとめ

初めて家庭菜園に挑戦した年は、なかなか成功率が低く、野菜が思うような生育ぶりを見せてくれないことに頭を悩ませることが多いと思います。

しかし、上手く行かないからといって、農薬や強い化学肥料など、よくわからない資材を使ってしまうと、のちのち取り返しの付かない事態に陥ることになってしまうこともあります。

なので、資材を追加投入する前に、まずは「簡単に取り掛かれるもの」から1つづつ見直していくことが成功率を高める早道だと思います。

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