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野菜栽培の基本は「土作り」から!初心者でも今すぐ出来る簡単おススメの畑作り
野菜栽培に適した「土作り」に必要なもの
野菜栽培する土に必要なものは「空気」「水はけ」「栄養」の3つです。
土中が通気性が良いと植物の根に酸素が充分行き渡りますし、水はけが良いと、余分な水分が下に抜けて行き、必要な水分だけをキープするようになり、栄養があると、それを求めていろんな虫や微生物が集まりやすくなりますので、土が活性化がしていきます。
人間も同じで、その場所に仕事があり、人が集まってくるとおのずとその街は活性化されて、街自体が活気付いてきますよね?。
そこは植物も同じなのです。
その土壌に空気と水と栄養があれば、それを求めて微生物がその土に集まりやすくなって土壌が活性化され、その結果植物が育ちやすくなるわけです。
なので、野菜栽培のファーストステップは、いかにしてその土に空気と水と栄養を供給し、土を活性化させるかが第一歩となります。
野菜栽培のための土作りの手順
野菜を栽培するといっても、地べたにそのまま苗や種を植えても作物は成長してくれませんので、作物が成長しやすい「土作り」を行って行く必要があります。
そこで野菜栽培を行う土作りの手順としては、
①土を耕して、土中の通気性を良くする。
②耕した土に完熟した堆肥や枯草、米ぬかを混ぜる。
③栽培する野菜や、そこの土壌にあった「畝(うね)」を作る。
この3ステップです。
簡単かつ効果的に土を耕すコツ
本格的に農業に取り組んでいる農家の場合は「耕運機」などで効率よく耕していきますが、みんながみんな耕運機を持ってるわけではありません。
そこで耕運機を使用しなくても、簡単かつ効果的に通気性が良く水はけも良い畑を耕すコツは「土中の粘土層や耕盤層を崩すこと」です。

土中の土は常に踏み固められ、水はけの状態の相まって「粘土層」や「耕盤層」になることがあります。

粘土の上に水を掛けても水は浸透しませんし、空気も通りませんよね?。
なので、野菜を栽培する前に、その粘土層や耕盤層をスコップで、しっかり崩してあげる必要があります。
その土壌にもよりますが、大体20㎝、深くても30㎝程度掘り下げれば粘土層や耕盤層が姿を現します。

ここをしっかりやっておくと、土中に空気が入りやすく、水はけも良くなるので、根がしっかり土中の奥まで生えやすくなるのです。
実は耕運機は短時間で広い面積を均等に耕してくれますが、土中の粘土層や耕盤層までは崩してくれないので、毎回毎回土を耕す必要が出てきます。
しかし、この粘土層や耕盤層を事前に崩しておけば、後は頻繁に土を耕す必要がなくなります。
始めはちょっと大変かもしれませんが、後々ラクになりますので、ぜひ取り組んでみてください。
ここで大事なことは崩した粘土質の土を再び畑に戻さないことがポイントです。
なので、出来るだけ土の部分だけを使って畝を作るようにしましょう。
粘土部分をしっかり崩して、土中に空気を水が通りやすい環境を整えることで、キチンと野菜が育つ土壌に変えることが出来ます。
堆肥を混ぜて土にたっぷり栄養を与える
土中の粘土層や耕盤層を崩したら、その上からたっぷりの枯草と落ち葉、そして「米ぬか」を敷き詰めます。

ボクの場合は米農家でもありますので、秋に収穫した「稲ワラ」を敷き詰めてその上からたっぷりの米ぬかを振りかけてあげます。
稲ワラがなくても「ススキ」などといった雑草や落ち葉でも構いません。
これらが土中で発酵し、それを栄養とする微生物が集まって土が活性化されていきます。
だだし「刈り取ったばかりの青々とした生の状態の雑草」を入れるのはNGです。
刈り取ったばかりの雑草は中に水分がたっぷり残っており、土中に埋めてもなかなか発酵しにくいですので、栄養素になりにくいのです。
なので、カラカラに乾燥して枯れ切った草を入れるようにしてください。
枯草を埋めたら今度はその表層の土に「発酵腐葉土」と「米ぬか」をすき込んであげましょう。

発酵腐葉土と米ぬかはホームセンターで購入可能です。
土壌をお手軽に活性化させるおススメの方法
土を再生させるための”最終兵器”としておススメしたいのがズバリ「ミミズ」です。

実はミミズの出す「糞」は酵素がタップリ含まれており、土を分解させて柔らかくしてくれるメリットがあります。
なので、ボクが畑を作るときはたくさんのミミズを畑に放ち、土壌を柔らかくします。
こうすることで、化学肥料を使わなくても超えた土壌にすることが出来るのです。
土壌が肥えた良い土を掘り返してみると、蛇と見間違うような巨大なミミズが出てくる場合もあり、ミミズがいるかいないかは、その土が肥えているかいないかの目安にもなります。
ミミズの入手方法は「釣具店」で500円か600円程度で手軽に買えますので、ぜひ試してみてください。
https://kanefarmcompany.com/2019/08/28/soil
初心者に知ってほしい野菜栽培の畝の作り方と基本!失敗しないおススメの作り方とは?

畑作りの基本「畝(うね)」とは?
野菜を栽培するには「畝(うね)」を作ります。

畝とは、野菜が根を張って育つための「ベッド」の役目を果たすもので、畝を作ると水はけと通気性が良くなり、日当たりも良くなるので温まりやすく、土の環境がグッと高まります。
土壌に合わせた畝の作り方と種類
畝には「高畝」と「平畝」の2種類があります。

どの畝を作るかを選択する上で、一番のポイントとなるのが「そこの土壌の状態を知ること」です。
例えば、栽培する土壌が、水はけが悪く、常にジメジメしていると根腐りしやすくなるので、水はけと通気性を改善するために高めの畝を作ります。
土壌の状態 | 畝の種類 |
水はけが悪くジメジメしてる土壌 | 高畝 |
水はけが良く乾燥しやすい土壌 | 平畝 |
例えばボクの畑の場合だと、粘土質の土壌で水はけ悪く、雨が一度降るとしばらくジメジメしてますので、意識して高めの畝を作るようにしています。
逆に、常に乾燥していて水はけの良い土壌では、湿気を確保するために低めの畝に調整します。
このように、そこの環境に合わせて、畝の高さを調整することで、より野菜が育ちやすい環境を作ることが出来るようになります。
栽培する野菜に合わせた畝の作り方。
畝は栽培する野菜にも合わせる必要があります。
例えばニンニクのように「乾燥状態」を好む野菜だったり、ニンジンやゴボウのように下に長く、かつ根も下に長く伸びていくような野菜を栽培する場合は「高畝」を作ります。
逆にナスのような水分を好む作物の場合は、低めの「平畝」を作ります。
このように、土壌+栽培する野菜の特徴をマッチングした畝を作るようにすると、より野菜が育ちやすい環境が出来るようになります。
栽培する野菜の種類と相性を知ろう!初心者でも上手くいく失敗しない植え付け方

野菜の分類
野菜を栽培するための基本として「野菜の分類」を覚えておきましょう。
野菜の科目 | 野菜の種類 |
ナス科 | シシトウ・トウガラシ ジャガイモ トマト ナス ピーマン・パプリカ |
ウリ科 | カボチャ キュウリ ゴーヤ スイカ ズッキーニ マクワウリ メロン |
アブラナ科 | カブ カリフラワー キャベツ コマツナ ダイコン チンゲンサイ ハクサイ ブロッコリー ミズナ ミブナ ラディッシュ |
ネギ科 | アサツキ・ワケギ タマネギ ニラ ニンニク ネギ ラッキョウ |
キク科 | ゴボウ シュンギク レタス |
セリ科 | セロリ ニンジン パセリ |
キジカクシ科 | アスパラガス |
ヒユ科 | ホウレンソウ |
イネ科 | トウモロコシ |
ポイントは「栽培する作物の科目がカブらないように栽培すること。」
そうすることで、特定の科目に掛かる病気による全滅を避けることが出来ますし、後々解説していきますが「連作障害」にも対処することが出来るようになります。
失敗しないためのおススメの野菜の植え付け方
野菜を植え付けるとき、おススメの方法が「多種多様な作物を植え付けること」です。
先述したように、同じ科目、同じ野菜だけを栽培してしまうと、特定の科目だけに掛かってしまう病気や病原菌が発生すると、そこの畑は全滅してしまう可能性が高くなります。
また、同じ場所に同じ作物を何年も植え続けると、栄養が偏り、病原菌が発生しやすくなって「連作障害」が出やすくなります。
なので、出来れば畑を科目ごとに4つほどに分類し、春・秋ごとに植え付ける畑の場所をローテーションし、違う科目の野菜を植えるようにしていくことがおススメです。
このように、季節ごとに植え付ける畑をローテーションし、違う作物を植え付けることで連作障害を避けることが出来、また病気によってすべての作物が全滅するという事態にも対処することが出来ます。
初心者でも簡単にできる野菜栽培のための失敗しない肥料の与え方と追肥の仕方

元肥と追肥の基本
肥料はまさに「野菜のご飯」とも言える、野菜を育てるために必要不可欠なものです。
なので、野菜を上手に育てるためには「肥料の基本」を知っておかなければなりません
それが「元肥(もとひ)」と「追肥(ついひ)」です。
「元肥」は作物の植え付け時に与える肥料のことで「作物の『茎』『実』『根』の3つにバランス良く栄養を与え、順調に成長させていくために与える肥料です。
つまり元肥を与えることで、「茎」や「根」といった作物の骨組みや土台がしっかり形成されるようになるのです。
対して追肥は、作物が成長している過程で追加で与える肥料のことです。
元肥と違う点は、追肥は茎や根に栄養を与えるのではなく「『実の部分』だけに集中的に栄養を与えること」です。
と、言うのもの、追肥を与える時期になると、作物の茎や根と言った土台や骨組み部分がしっかり形成されていますので、これ以上この部分に栄養を与える必要はなく、肝心な「実」の部分に栄養を集中的に与えて肥えらせる必要があるわけです。
この時期に茎や根に必要以上に栄養を与えてしまうと、そこの部分に栄養が取られてしまい、実の部分に栄養が回らなくなって、小ぶりな作物になってしまうので、注意が必要です。
https://kanefarmcompany.com/2019/09/22/fertilizer/
元肥の基本と野菜に与える影響
元肥とは植え付けの前に土に施す肥料のことです。
元肥の最大の目的は野菜そのものを育てるというよりも「土自体に作物を育てる力を養わせること」が一番の目的です。
そこで使用するのが「堆肥」です。

堆肥とは「枯葉などの雑草や落ち葉、米ぬかのような有機物」を発酵させたもので、土に入れると、堆肥にいる微生物を土に供給し、また、堆肥に含まれる有機物が土壌微生物の餌となることで、土壌微生物が豊かになり、土が活性化されます。
そうなると、水はけや水持ちが良くて、通気性の良いフカフカした土となります。
画像のように、雑草や落ち葉などをトコトン発酵させると真っ黒になり、程よい堆肥をなってくれます。
完熟堆肥や米ぬかなどはホームセンターで購入可能ですので、堆肥の投入は土になじんで栄養を行き渡らせるために、作付けの3週間ほど前に行いましょう。
追肥の基本と野菜に与える影響
元肥に対して追肥は実にピンポイントで栄養を与えます。
そのためには割合を調整された肥料がおすすめです。
野菜を育てる肥料の基本的な要素は大まかに分けて3つ。
1・窒素、2・カリ、3・リン酸。
この3つが野菜を育てるための全てと言えます。
この3点の特徴を解説すると、窒素は「葉を大きく成長させる」要素があり、リン酸は「実を大きく成長させる」要素、そしてカリは「根」を育てる要素があります。

野菜の種類ごとに実がなる部分は違いますので、栄養が行ってほしい部分が違います。
なので、どの野菜を育てるかで、どの配分量の肥料を使用するかを決めていくわけです。
初心者でも簡単にわかる肥料の使い方
例えば「ホウレンソウ」や「ハクサイ」のような葉物類の場合は「葉」に栄養が行ってほしいですので、窒素の配合が多い肥料を使います。

トマトやタマネギのように「実」に栄養が行ってほしい場合はリン酸が多く含まれている肥料を使います。

逆に「ゴボウ」や「ダイコン」といった根菜類は「根」に栄養が行ってほしいわけですので、カリが多く含まれている肥料を使います。
葉を育てたい作物の場合 | 窒素 | ホウレンソウ・キャベツ葉物類 |
実を育てたい作物の場合 | リン酸 | トマト・ナス・ニンニク・タマネギ |
根を育てたい作物の場合 | カリ | ゴボウ・ダイコン根菜類 |
こうやって、栽培する野菜ごとに肥料を使い分けることで、その野菜に合った栄養を届けることが出来るわけです。
例えば、トマトのように果樹で実を付けたいのに、カリの要素ばかりが多い肥料を与えてしまうと根ばかり茂ってしまい、効果は期待出来ません。
肥料はホームセンターで購入することが出来ますが、肥料袋の表示を見て、どの要素がどのぐらいの割合で配合されてるのかを確かめるようにしましょう。
初心者でも失敗しない追肥のやり方
肥料を与えるとき、一番失敗しやすいのが「追肥」です。
追肥で失敗しないためには「一定期間のスパンを開けて、複数回に分けて行うこと」です。
ボクもそうだったんですが、野菜栽培初心者がよくやってしまうことに「一度にたくさんの肥料を一回の追肥で与えてしまう」という失敗があります。

一度にたくさんの肥料を追肥として与えてしまうということは、お腹がいっぱいの人の口に無理やりご飯を突っ込む行為に等しいですので、当然無理が祟ってきます。
そうなると根腐りを起こしたり、茎や根だけがヒョロっと伸びただけで肝心の実に栄養が行かなくなってしまいます。
肝心なことは「作物がお腹を空かせてるタイミングで与えること」で、各野菜によってお腹を空かす時期が違います。
なので、その作物に合った追肥時期に与えるようにしましょう。
野菜栽培初心者のための病気対策!連作障害から野菜を守るための失敗しないローテーション

野菜栽培に付きものの「連作障害」とは?
同じ場所で同じ作物を続けて栽培することを「連作」といい、やがて生産量が減少してくることがあります。
連作障害は、同じ科の野菜を植えることで、土の中の栄養素・土壌生物のバランスが崩れることによって起こります。
同じ科の野菜の場合、土から吸収する栄養素やその野菜に住み着く生物がほとんど同じになるので、そればかりを植えていると、だんだんとバランスが崩れていくのです。
逆に言うと連作自体が原因でなくても、成分の強い肥料を入れすぎたり、常に作物を作りすぎていたりなど土の栄養素や土壌生物のバランスを崩すような野菜の作り方をしていると同じような症状が出てきますので、注意が必要です。
連作障害の主な症状
①土壌病害
病原となる細菌やウイルスが土の中であまりにが増えすぎてしまった畑で野菜を育てると、病気になりやすくなってしまうというものです。
土壌障害 | 主な病状 |
青枯れ病 | 葉が緑色にまま枯れてしまう、トマトジャガイモなどにかかりやすい。 |
根コブ病 | 根にたくさんのコブが出来て水分や栄養を吸えなくなって枯れてしまう、ダイコンなどに多い。 |
②生理障害
野菜の生育に必要な栄養素はいろいろありますが、それらの栄養素がそれぞれ少なすぎても多すぎても生育に障害が出てきます。
生理障害 | 主な原因 |
葉と花は咲くが実が付かない | 窒素が多すぎる。 |
葉の葉脈以外の部分が黄色くなる | マグネシウムが欠乏している。 |
トマトなど実が尻腐れしてしまう。 | カルシウムが欠乏。 |
③土壌虫害
土壌にいる特定の虫が増えすぎることによって起きる障害で「センチュウ」が主になります。
センチュウは土の中にいる小さくて透明な目に見えない虫であり、もともと土の中に無数にいて、普段はそんなに害はないのですが、これも増えすぎると作物の成長にとって害になる種類もいます。
特に根にコブを作ったり、根腐れを発生させて作物の成長を阻害する「センチュウ」や「根腐れセンチュウ」などが有名です。
連作障害の出やすい野菜と出にくい野菜
連作障害は全ての野菜で発生するわけではなく、連作障害が発生しやすい野菜と、発生しにくい野菜があります。
※連作障害の出やすい野菜の代表例。
トマト・ナス・キュウリ・ジャガイモ・ピーマン。
※連作障害の出にくい野菜。
ラッキョウ・ニンニク・ネギ・ニンジン・ダイコン。
野菜栽培初心者の方は出来るだけ連作障害の出にくい野菜から始めて行くことをおススメします。
連作障害の出にくい野菜は、頻繁に畑をローテーションしなくても良いですので、まずは「一つ育ててみる」ことだけを目標とし、野菜栽培に慣れてきたら、徐々に難易度の高い作物に挑戦してみれば良いかと思います。
「輪作」で連作障害を避ける
連作障害を避けるための1つの対処として「輪作(りんさく)」があります。
輪作とは、作物の植え付ける場所を計画的にローテーションしていくことで、同じ畑での連作を避けていきます。
ポイントは「同じ場所に同じ科目の野菜を植え付けないこと。」
例えば、種類が違うからと言って「ナス」を植え付けた場所に「トマト」を植え付けてしまったら、同じ「ナス科」の作物ですのでローテーションにはなりません。

なので、科目がカブらないように、ナス科を植え付けたら、次は「ウリ科」を植え付けるなど、違う科目の作物を植え付けるようにしていきましょう。
化学肥料に頼り過ぎるのも病気の一因
化学肥料というのは、人間に例えると「サプリメント」のようなもので、作物がキチンと成長していくための栄養素が全て含まれているスグれものです。

しかし、ご飯を一切に食べずに、サプリメントだけ口にして生活してる人が健康的に見えませんよね?。
それは土も同じことです。
仮に土自体に栄養がなかったとしても、化学肥料の栄養素があれば基本的に育つことは育つのですが、問題は「化学肥料の効果は『一時的』であり、何度も多様すると土がやせ細っていく」ということです。
土がやせ細ると、病気に対抗する力も失いますので、その土壌には病原菌が発生しやすくなります。
そもそも、化学肥料を頼らなければ作物が育たないということは「その土自体に植物を成長させていくための力がない」ということになります。
なので、化学肥料だけに頼るのではなく、作物を植え付ける前の「米ぬか」「枯草・落ち葉」といった「堆肥」を多用した「土作り」から開始し、土自体が作物を育てていけるような土作りを行っていきましょう。
化学肥料は、それでも補えない栄養を補うための「サブ」として扱うようにします。
野菜の病気を防ぐために土のゴーストタウン化を防ぐこと
土は植物や動物の死骸など、有機物を分解させることで活性化され、そのサイクル活動が行われることで植物が生えてくるわけです。
一方、サイクル活動が停止すると、分解が行われず、栄養がなくなるため、微生物や虫が寄り付かず、土が「ゴーストタウン」と化してしまいます。

土が一度ゴーストタウン化すると、土が固くなって水はけが悪くなり、病原菌や害虫が発生しやすくなります。
これを人間界に置き換えてみてください。
街が一度ゴーストタウン化すると、その廃墟やスラムには犯罪者が集まりやすくなり、様々な犯罪が横行し、街自体の治安が一気に悪くなりますよね?。
そこは土も同じ。
なので、絶えず作物を植えて土を活性化させ、サイクル活動を止めないようにしましょう。
まとめ:土作りこそが野菜栽培最大のテーマ
野菜栽培を行う上で最重要と言えるのが「土作り」であり、土自身が自分の力で植物を育てていけるような取り組みをしてあげることが最大の目的です。
土自身に植物を育てる力がないと、どんなにお世話をしても作物は良く育ちません。
現代ではどんな土壌であろうとも作物を実らせる優秀な化学肥料が出回ってきていますが、それは言ってみれば「サプリメント」や「ドーピング」で無理やり育てようとするようなもの。
化学肥料が完全にダメと言うわけではありませんが、実は化学肥料そのものには土を活性化させる能力はありません。
なので、健康的で美味しい野菜を作るために、土自身に植物を育てる力を養わせて、微生物が集まりやすく、活性化した土を作っていくべきだと思います。
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